シュナイダーというメーカーをご存知ですか?
シュナイダーはペン先から本体まで全てドイツ製にこだわって作っているドイツの老舗筆記具メーカーです。
これまでシュナイダーの万年筆をいくつか紹介してきました。
今回紹介するのはカリグラフィー用万年筆セットです。
シュナイダー カリグラフィー用万年筆セットをおすすめする人
万年筆でカリグラフィーを楽しみたい
ドイツ製でお手頃の万年筆を探している
いろんなインクを使いたい
万年筆でカリグラフィーを楽しみたい
カリグラフィーは西洋の書道とも言われます。
このカリグラフィーに興味をもつ人が増えてきました。
本格的なカリグラフィーペンを使うのももちろん楽しいですが、ちょっと手軽にカリグラフィーを始めてみたいという人には万年筆でカリグラフィーを始めるのがおすすめです。
カリグラフィーペンはつけペンなので、インクの量をコントロールするのがけっこう難しいです。
インクをつけすぎれば、紙によってはにじんでしまいますし、インクが少なければ何度もインク瓶にペン先を浸けるという作業を繰り返さなければなりません。
その点、万年筆はインクが一定量で出てくるので、インクのムラが少なく、また何度もペン先をインク瓶に浸けるという作業を省くことができます。
僕が愛用しているカリグラフィー用の万年筆は、セーラーのハイエースネオクリアカリグラフィー、パイロットのプレラ色合いカリグラフィーです。
シュナイダーのカリグラフィー用万年筆セットはペン先が2種類使えるし、ドイツ製ながら税込み定価が2750円という安さだったので即決で買いました。
見た目もシュッとした黒い軸でかっこいいですし、欧州規格のカートリッジやコンバーターが使えるのも魅力です。
それでは詳しく紹介します。
シュナイダー カリグラフィー用万年筆セットの特徴
シュナイダーの万年筆は全てドイツ製
ドイツは車や電化製品など高品質な製品を生産していることで有名ですね。
筆記具ではモンブランやペリカンといった高級メーカーのある国としても有名かと思います。
シュナイダーは「Made in Germany」(ドイツ製)にこだわっており、パーツの全てがドイツで作られています。
パーツのいたるところにGermanyの文字が刻まれており、ドイツ製のこだわりが感じられます。
税込み定価が2750円とお手頃なのが魅力だが今は入手困難
高品質なドイツであるのもそうですが、お手頃なのもシュナイダーの万年筆の魅力ですね。
セーラーのハイエースネオクリアカリグラフィーと値段で比較してみます。
ハイエースネオクリアカリグラフィーは1本が税込み1650円。
ペン先は1.0mm、1.5mm、2.0mmの3種類があります。
2本買えば、税込み3300円になりますね。
シュナイダーはペン先が2種類(1.1mm&1.5mm)セットになっているのでちょっとお得ですね。
ですが、楽天のシュナイダー正規販売代理店のページを確認すると「売り切れ」になってました(汗)
ちょっと紹介するのが遅すぎたようです…
現在販売されているシュナイダーのカリグラフィーペン
その代わりというか、シュナイダーの新しいカリグラフィーペンが販売されています。
こちらはペン先が3種類入っていて税込定価が4972円と、ちょっとお高いですが前に紹介した「シオッドシャイニー」のようなデザインでかっこよく、軸の色が3種類から選べるようになっています。
カートリッジインクが6本セットになっていてギフトボックスに入っています。
見た目がかっこいいですし、結構使いやすそうですね。
良さそうだったのでつい購入してしまいました。
じっくり使ってみてレビューしたいと思います。
シュナイダー カリグラフィーペンのサイズ
カタログ値では
・長さ:約163.5mm(収納時)/約149mm(筆記時)
・最大胴軸径:約13mmφ キャップ径最大:約16mmφ(クリップを除く)
・重さ:カートリッジインクやコンバーターが装着されていない状態では9.76g、カートリッジインクと一緒に測定した状態で11.00g
細身で軽量なのが特徴ですね。
キャップは他の万年筆のように軸につけることはできません。
ですので、収納時は結構な長さがありますね。
軸やキャップは樹脂製
軸やキャップは樹脂でできています。
カラーはブラックのみです。
グリップは丸い
これまで紹介してきたシュナイダーの万年筆のグリップはペンを正しく持つことができるようになっていました。
ですがこのカリグラフィーペンはグリップ部分が丸くなっていますね。
グリップした時に滑りにくいようにすじが入っています。
ペン先のサイズを緑と青で色分け
キャップの天冠部分、首軸と胴軸の接続部分のリング、尻軸部分に色がついていて、ペン先が1.1mmが緑、1.5mmが青色になっています。
軸に「1.1」、「1.5」とペン先の太さが表示されていますが、色を見るだけでペン先の太さが分かるのがいいですね。
ペン先はステンレススチール
ペン先の素材はステンレススチールです。
シュナイダーのメーカーロゴと字幅を示す数字がそれぞれ入っていますね。
ペン先の文字幅は1.1mmと1.5mmの2種類です。
書き味については後述しますね。
カートリッジ・コンバーター両用式
カートリッジインクはもちろん、コンバーターも使うことができます。
コンバーターを使っていろんなインクでカリグラフィーを楽しめますね。
コンバーターの使い方についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
カートリッジやコンバーターは欧州規格
シュナイダーのカートリッジやコンバーターは欧州規格という規格です。
欧州規格はヨーロッパ統一規格、ヨーロッパタイプなどと呼ばれています。
シュナイダーのコンバーターはもちろん、同じ欧州規格であれば他のメーカーのコンバーターも使用することができますね。
ただ、メーカーによってサイズに誤差がある場合があるので、すべてのメーカーが使えるとは限らないので注意が必要です。
カートリッジやコンバーターの規格についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にして下さい。
シュナイダーのカートリッジインク
購入時にカートリッジが2本付属しています。
カラーは2本ともロイヤルブルーです。
シュナイダーのカートリッジインクは、ロイヤルブルーの他、ベーシックなブラック、ブルーブラック、レッド、グリーンの5種類があります。
さらにコニャック、アプリコット、レモンケーキ、ライラック、ローズ、アイスブルー、バミューダブルー、ブラッシュというパステル調のカートリッジインクが8種類。
シュナイダーのパステル調インクは淡くきれいなインクですよ。
パステル調のインクカートリッジは6本セットで税込み550円です。
今回紹介するカートリッジインクはバミューダブルー、ブラッシュの2色です。
シュナイダーのボトルインク
ボトルインクもカートリッジインクと同色のパステル調のインクがあります。
このボトルデザインがかわいいですよね。
特にシュナイダーのIDという万年筆に入れて使った「ローズ」はかなりお気に入りです。
ボトルインクは1本が15ml入って税込み900円です。
カートリッジインクの容量がだいたい0.6~0.8ml程度なので、0.8mlとして計算するとボトルインク1本でカートリッジ18~19本分になります。
カリグラフィーはかなりインクを消費するので、コスパを考えるとカートリッジインクで気に入った色があればボトルインクにするというのが良いかと思います。
キャップは嵌合式
キャップはパチンと開け閉めする嵌合式というタイプです。
開け閉めする場合は、両手を使って軸とキャップをしっかり固定してください。
嵌合式のキャップは、片手で引っこ抜くように外すとインクが飛び散ったりすることがあるので注意してくださいね。
キャップについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にして下さい。
シュナイダー カリグラフィー用万年筆セットの書き味
インクはバミューダブルーとブラッシュを使ってみました。
1.1mmにはバミューダブルー、1.5mmにはブラッシュを入れてみました。
カートリッジインクを装着する時は両手でしっかり固定してまっすぐ入れるようにして下さいね。
インクフローがよく書きやすい
ペン先1.1mm
Impatient is of no use. Regret is even more useless. Frustration increases mistakes, and regret creates new regrets.
「焦ることは何の役にも立たない。後悔はなおさら役に立たない。焦りは過ちを増し、後悔は新しい後悔をつくる。」
インクフローは安定しています。
今回はイタリック体で書いてみました。
カリグラフィーペンはペン先をしっかり紙にそわせて書くようにするのがコツです。
ペン先が傾いていると、きちんと書けずかすれてしまいます。
バルミューダブルーのやや緑がかった青の淡い感じがいいですね。
濃淡が出て味のある文字が書けます。
ペン先1.5mm
Behavior is the mirror in which everyone shows their image.
「行動は自らのイメージを映す鏡である。」
1.5mmもインクフローは安定していてとても書きやすいです。
カリグラフィーはペン先が太くなるほど、きちんとした線を書くのが難しくなります。
ですが、この1.5mmはインクが途切れることも、線がよれたりすることもなく綺麗に線が書けました。
ブラッシュの淡い朱色っぽい色がまたいいですね。
こちらもインクの濃淡が出て味のある文字になりますね。
シュナイダー カリグラフィー用万年筆セットをおすすめする理由
万年筆で手軽にカリグラフィーを楽しむことができる
2種類のペン先がセットになっている
ドイツ製ながら税込み2750円とお手頃
カートリッジ・コンバーター両用式でいろんなインクを楽しめる
というところかと思います。
ドイツ製で、ペン先の精度がいいのでとても書きやすく、カリグラフィー初心者でも扱いやすいかと思います。
また再販されるようでしたら、カリグラフィーが手軽に始められるのでおすすめですよ。
最後に
今回はシュナイダーのカリグラフィー用万年筆セットを紹介しました。
とても書きやすかったので、また違うインクを入れて楽しみたいと思います。
これまで紹介したシュナイダーの万年筆はどれも特徴があって面白いですし、それでいてとても書きやすいのがいいですね。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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