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【万年筆の基本】万年筆の吸入方式の話【カートリッジ・コンバーター・本体吸入式】

インクの吸入方式 万年筆
記事内に広告が含まれています。
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  • カートリッジ式
  • コンバーター式
  • 本体吸入式
  • アイドロッパー式

主な吸入方式としてはこの4種類が挙げられます。

それぞれ説明します。

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カートリッジ式

  • 手軽で携帯に便利。
  • 多くのモデルで採用されている。
  • コストが高くなる。
  • インクの種類が限られる。
カートリッジ式
左から:プラチナ2本・パイロット2本・セーラー2本・ヨーロッパ規格2本

インクの補充方法

写真はプラチナのプレジールです。空になったカートリッジを抜き、新しいカートリッジを差し込むだけです。

同じインクの場合はそのまま交換して大丈夫です。違うインクのカートリッジを使う場合はインクが混ざってしまうので、カートリッジを外したら本体をしっかり洗浄して乾かしてから使います。

写真の2本は同じ黒でも染料インクと顔料インクです。同じ色でも違うインクですから混ざらないように必ず本体を洗浄、乾燥してから使いましょう。

手軽で携帯に便利

コンパクトなので携帯しやすく、インクが切れたときもすぐに補充できるので非常に便利です。カートリッジ式を採用している万年筆は種類も豊富で選択肢の幅が広く、好みの万年筆を見つけやすいです。

同じインクを使い続ける人、インクが切れたらすぐに補充したい人にはカートリッジ式が便利ですね。

インクの種類が限られ、コストが高くなる。

カートリッジの規格については、パイロット、プラチナ、セーラーはそれぞれ各独自の規格となっているので、同じメーカーのカートリッジしか使えません。

そのため違うメーカーのインクが使いたいと思っても使えません。またボトルインクに比べると種類も限られているので使えるインクの種類が少ないです。

ベーシックなインクのラインナップは各メーカーしっかりと揃っており、最近はカラフルできれいなインクのカートリッジも増えてきているので、それほど不便を感じることはありません。

ランニングコストを考えると、ボトルインクに比べカートリッジはどうしても単価が上がってしまいます。

カートリッジ式は手軽で便利というメリットがありますが、種類が限られコストが高くなるというデメリットもあります。

コンバーター式

  • コストパフォーマンスに優れている。
  • 好きなインクが使える。
  • メンテナンスがしやすい。
  • 多くのモデルに採用されている。
  • 扱うのにある程度知識が必要。
左から:プラチナ・パイロット・セーラー・ヨーロッパ規格

好きなインクが使えコストパフォーマンスが高い。

ボトルインクを吸入できるので、好きなインクを使えることが出来ます。

基本的には万年筆と同じメーカーのインクを使うことをおすすめしますが、他のメーカーのインクも使うことができます。ただ万年筆とインクの相性があるので、使っていて流れ(フロー)が悪いと思ったら使用を中止したほうが無難です。

カートリッジと比べボトルインクの方が単価が安くなるので、ランニングコストを考えるとコンバーターの方がいいですね。

メンテナンスがしやすく、多くのモデルに採用されている。

インクの吸入から洗浄までコンバーターがあればできるので、メンテナンスがしやすいです。

コンバーターを使えるモデルは、カートリッジ・コンバーター両用式になっていることがほとんどです。安価な万年筆から高価な万年筆まで選択肢が幅広いです。

万年筆を購入するときに、どの吸入方式にするか迷ったらまずはこのカートリッジ・コンバーター両用式にしましょう。

本体吸入式

  • 扱うのに知識が必要。
  • コストパフォーマンスが高い。
  • 好きなインクが使える。
  • 高級万年筆に採用されている。
上:ペリカン M205 クラシックデモンストレーター
下:モンブラン 146

インクの吸入方法

尾栓を回してピストンを上下させてインクを吸入します。

写真はペリカンのM205デモンストレーターです。ピストンが上がるときにインクが吸入できる仕組みになっています。

このデモンストレーターのように透明だとピストンの動きがわかり、またどれだけインクがはいっているかが一目でわかります。

透明軸ではない本体吸入式の万年筆には小窓がついていて、インクの残量がわかるようになってます。

扱うのに知識が必要

インクの吸入は本体に吸入するのでコンバーター式よりも多くのインクを吸入することが出来ます。もちろんコンバーターと同じく好きなインクを使えます。

洗浄方法もコンバーター式とほとんど一緒ですが、流水で洗うときに本体の吸入機構に水が入らないようにしないと故障の原因になります。

汚れがひどく流水で洗浄した後にペンを水に浸しておく場合も、ペン先だけ浸けるようにします。軸の素材が樹脂以外、金属や木などでは腐食や割れの原因にもなりますので、取り扱いには十分注意が必要です。

またインクが固着してしまった場合などは専門店で分解、洗浄が必要になることがあります。

他の吸入方式の万年筆もそうですが、常に使い続ける人でも3か月に1回程度、定期的に洗浄することをおすすめします。またしばらく使わない場合はきちんと洗浄して保管しておきましょう。

高級万年筆に採用されている。

最近は比較的やすく本体吸入式の万年筆を買えますが、モンブランやペリカンなどの高級万年筆に採用されています。

価格も使い方も最初のハードルは高いですが、使い方さえマスターすればインクを入れる作業も楽しくなりますよ。

たくさんインクを入れることが出来るし、高級万年筆を持っているという所有欲も満たされます。

一生ものの万年筆といえば本体吸入式の万年筆ですね。

アイドロッパー式

  • 扱うのに知識が必要。
  • コストパフォーマンスが高い。
  • 好きなインクが使える。
  • ほとんど出回っていない。

インクの吸入方法

アイドロッパー式の万年筆を所有していないので代わりにこのパイロットのカクノでざっくりどんなものかを説明します。

吸入というよりは、この軸の中にインクをスポイトなどで満たして首軸に装着する感じです。

この軸すべてにインクが入るので、他の吸入方法よりも一番インクを入れることが出来ます。

ただインクを入れるときや使っているときにインクが漏れたりこぼれたりするなどのトラブルがあるので扱いには十分注意が必要です。

注)このカクノの軸にインクをいれてもアイドロッパーとしては使えません。軸に穴がありインクを貯めておけないし、首軸との間からインクが漏れ出してしまいます。穴をふさぐ等改造する方法もあるにはありますが、改造される方はあくまで自己責任でお願いします。

ほどんど出回っていない

昔はこのアイドロッパー式が主流だったそうですが、利便性やメンテナンス性の面からほぼ作られなくなりました。今はWANCHER(ワンチャー)というメーカーが製造しています。

興味はあるので今度一本買ってみたいと思ってます。

また購入したらレビューしたいと思います。

最後に

今回は万年筆のインクの吸入方式について説明してみました。どの吸入方式もメリット、デメリットがあり、これが一番というのはありません。

どんなシーンで使うのか、どれくらいの頻度で使うのかで選んだり使い分けたりするようにすればそれぞれのメリットを活かせると思います。

使い方が分かれば万年筆はそれほど敷居の高い筆記具ではありません。ぜひ好みの一本を見つけてください。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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