今回紹介するのはセーラー万年筆のhocoro(ホコロ)という、万年筆のペン先を使った”つけペン”です。
ペン先は2種類。
ひとつは万年筆と同じペンポイントがある細字のペン先。
ペンポイントがあると万年筆のようなめらかな書き味が楽しめます。
もうひとつは字幅が1.0mmのカリグラフィー用のペン先です。
つけペンの魅力は水でサッと流すだけで、すぐに違うインクが使える手軽さです。
それでは詳しく紹介します。
Hocoro(ホコロ)はこんな人におすすめ
いろんなインクを使いたい
万年筆を使うのはちょっと面倒だと思っている
カリグラフィーを書きたい
Hocoro(ホコロ)の特徴
ペン先は2種類
ペン先はペンポイントのあるペン先(細字)(写真右)と、カリグラフィー用のペン先(字幅1.0mm)(写真左)の2種類があります。
どちらか一方と軸のセット、もしくは両方のペン先と軸が1本のセットがあります。
僕はどちらのペン先も試してみたかったので、両方のペン先がセットになっているのを買いました。
ペン先だけの販売もしています。
ペン先は消耗品なので使い続けるといつかは壊れてしまいます
壊れたときにはペン先だけを買えるのでありがたいですね。
令和4年8月にペン先2種類追加
第1弾は今回紹介するペン先2種類と軸でしたが、さらに第2弾としてペン先が2種類追加されました。
ひとつは字幅が2.0mmのカリグラフィーペン先、もうひとつは筆文字タイプのペン先です。
カリグラフィーペン先は今回紹介する字幅が広くなったものです。
太い線が書けるので大きな文字が書けますね。
もうひとつの筆文字のペン先は、ペン先が特殊な形をしているペン先です。
ペン先が折れ曲がったような形をしていて、線の太さが自由に変えることができますよ。
この筆文字タイプのペン先は、セーラーの「ふでdeまんねん」という万年筆のペン先とよく似た形をしています。
使いこなすのは結構難しいですが、セーラー万年筆らしいとても楽しいペン先です。
プロフィット「ふでdeまんねん」という万年筆についてはこちらでレビューしています。
よかったら参考にしてください。
第2弾で追加された「筆文字タイプペン先」と「カリグラフィー2.0mm」のペン先も楽しそうですね。
購入して使ってみたら詳しくレビューしたいと思います。
細字ペン先にはペンポイントがある
まずペンポイントとはなにかということですが、このペン先にポツンと見える丸い部分、ここがペンポイントです。
万年筆のペン先にはペンポイントというものがあって、このペンポイントがあることによって
- なめらかに書くことが出来る
- 摩耗に強く、長持ちする
という利点があります。
普通のつけペンにはペンポイントと言われるものがありませんが、hocoroの細字ペン先は万年筆に使われているペン先と同じペンポイントがあるんです。
同じつけペンのGペンと比べてみました。
写真右がGペンです。
Gペンの先には右のhocoroのようなポツンとついたペンポイントがないのが分かるかと思います。
このペンポイントがあるおかげでなめらかに書くことができますし、摩耗に強いので長持ちするということですね。
万年筆のペン先ってどんなものなの?という人は、万年筆のペン先についてこちらで詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
hocoroのペン先とハイエースネオのペン先を比べてみた
hocoroの細字とハイエースネオのペン先を並べてみます。
どちらも字幅はF(細字)です。
このhocoro(ホコロ)に使われているペン先は、「ハイエースネオ」という万年筆のペン先と同じ形をしていますね。
刻まれている文字やロゴは違いますが、真ん中に空いているハート穴なんかはそっくりですね。
同じようにペン先にペンポイントがあるのが写真で分かるかと思います。
この比較した「ハイエースネオ」という万年筆は初心者向けで、セーラーのエントリーモデルになります。
スリムで使いやすい万年筆ですよ。
「ハイエースネオ」についてはこちらで詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
カリグラフィー用のペン先
字幅が1.0mmのカリグラフィー用のペン先です。
カリグラフィー用のペン先は、先が平らになっているのが特徴です。
セーラー万年筆の「ハイエースネオクリアカリグラフィー」という万年筆と比べてみました。
写真の右がハイエースネオクリアカリグラフィーで、どちらも字幅は同じ1.0mmです。
少し形は違っていて、ホコロのカリグラフィーペン先は先端に向かってシュッとなってますね。
少し形は違いますが、ペン先が平らになっているところは一緒ですね。
このペン先があれば手軽にカリグラフィーが楽しめますね。
比較した「ハイエースネオクリアカリグラフィー」は手軽にカリグラフィーが始められ、扱いやすい万年筆です。
この「ハイエースネオクリアカリグラフィー」という万年筆についてのレビュー記事を書いています。
よかったらこちらの記事を参考にしてください。
ペン先を簡単に付け替えられる
ペン先はこんな感じになっています。
軸にはめ込むだけで使えます。
ペン先に小さい突起がついていて、パチッと鳴るまで差し込みます。
また、上下があって、円の一部が平らになっています。
無理に押し込まず、平らになっているところを合わせてはめ込むようにしてくださいね。
取り外す時は、引っこ抜くだけです。
が、わりとしっかりハマっていて、抜くときはかなり力が必要になります。
しばらく使っているとなじんで抜きやすくはなってきましたが、買ったすぐは結構外すのが大変でしたね。
ペン先を外す時の注意点として、ペン先を持って引っこ抜こうとしないようにしてくださいね。
ペン先が傷んだり、壊れたりしてしまいます。
外す場合は樹脂の部分を持って抜くようにして下さいね。
軸は樹脂製
軸の色は白とグレーの2種類あります。
僕はこの白い軸を買いました。
樹脂製なので軽くて扱いやすいですよ。
軸に平らになっているところがあるので、机の上にポンとおいても転がっていかないですよ。
逆さに入れてペン先が収納ができる
ペン先を保護するため、逆さにして入れることが出来ます。
ペン先はひとつしか軸に入れられないので、2種類セットで買った場合は、軸に付けてないペン先はなくさないように、なにかケースに入れておきましょう。
僕はこんな感じで、万年筆のケースにペン先と一緒に入れています。
お手入れが簡単でいろんなインクをすぐに使える
万年筆だとインクをしっかり洗浄して乾燥させないと違うインクを入れることが出来ません。
その点hocoro(ホコロ)はインクを変えるときは、ペン先を流水でインクがなくなるまで洗って、軟らかい布などで拭いて水気を取れば、すぐに違うインクをつけることが出来ます。
万年筆のペン先でいろんなインクをすぐに試せるので、いろんなインクを試してから、気に入ったインクを万年筆に入れる、というようなことが出来ます。
これは便利ですよ。
Hocoro(ホコロ)の書き味
四季織の「夜桜」を使ってみる
セーラー万年筆のボトルインク「四季織」の「夜桜」を使ってみます。
「夜桜」は深めの桜色で、まさしく夜に咲くさくらを思わせる魅力的なインクです。
使っていて、すごく落ち着くインクです。
四角く小さいボトルで、コンパクトに収納が出来るので気に入っています。
細字のペン先の書き味
まずは細字のペン先から試してみます。
つけペンと同じように、ボトルインクにペン先を入れ、ある程度インクをペン先に持たせます。
多く持たせすぎると、ポタっとインクが垂れることがあるので、適当なインク量になるように、ボトルの口でしごいて調節します。
このあたりの使い方は、他のつけペンと同じですね。
書いてみて、ガリガリとした感じはありません。
細字らしく、カリっとした感じの少し紙をひっかくような感じはありますが、結構なめらかに書けます。
また、柔らかく適度にしなります。
「ハイエースネオ」という万年筆の細字に近い感じはありますが、「ハイエースネオ」のような固い感じでなく、けっこうしなやかです。
しなりますが、それほど線の強弱はつかず、字の幅は一定ですね。
意外とインクを持たせることが出来るので、一度インクをつけたら結構書けますね。
カリグラフィー用のペン先の書き味
カリグラフィーペン先は細字のようなペンポイントはありません。
かなりガリガリとした感じの書き味になります。
ですが、平らになったペン先の両端が少し丸みがあるので紙のひっかかりが少なく書けます。
普通のカリグラフィーペンに比べるとかなり書きやすくなっていますよ。
細字のペン先に比べ、インクを多く消費するので何度もインクをつける必要があります。
思ったよりはやくインクを消費してしまうので、マメにインクをつけたほうがいいですね。
縦と横で、字幅が変わるので普通に書いていても楽しいペン先です。
カリグラフィーをしていない人でも特徴のある字が書けるので楽しいですよ。
カリグラフィーを楽しむコツ
カリグラフィーペン先は慣れないうちは一定の幅で線を書くのが難しいんじゃないかと思います。
きれいに一定の幅で線を書くには少しコツがあります。
ペン先の平らになっている両端をきちんと紙にそわせることです。
そうすれば一定の字幅できれいな線を書くことができますよ。
少し練習すればすぐにきれいな線が書けるようになりますよ。
カリグラフィーについてもう少し知りたいという人はこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
Hocoro(ホコロ)をおすすめする理由
2種類のペン先があり、簡単に取り換えられる
お手入れが簡単
いろんなインクを使うことが出来る
カリグラフィー用のペン先でいろんなカリグラフィーを楽しめる
といったところかと思います。
この手軽さはつけペンならではですね。
難点はペン先を交換する時にけっこう力がいるというところです。
また、万年筆と違い何度もインクをつけなければならないので、一度にたくさん字を書きたいという人には不向きかもしれませんね。
つけペンについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
最後に
今回は、セーラー万年筆のhocoro(ホコロ)を紹介しました。
手軽に万年筆のペン先でいろんなインクを試せるので、これはかなり重宝しそうです。
インクレビューとかでもかなり活躍しそうです。
これからどんどん記事に登場してくるかと思います。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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