パイロットのプレラは少し小ぶりで手軽に使える万年筆です。
そのプレラを透明軸にしたのがプレラ色彩逢い(iro-ai)です。
透明軸でインクの色を見て楽しめるのと、ペン先がF(細字)、M(中字)に加えCM(カリグラフィー)という種類があるのが特徴です。
今回はプレラ色彩逢いのペン先がCM(カリグラフィー)を紹介します。
プレラ 色彩逢い(iro-ai)CM(カリグラフィー)はこんな人におすすめ!
手軽にカリグラフィーを始めてみたい
透明軸の万年筆を探していた
独特な字が書ける万年筆が欲しい
プレラ 色彩逢い(iro-ai)の特徴
手軽にカリグラフィーを始められる
プレラ 色彩逢い(iro-ai)CM(カリグラフィー)の最大の特徴はこのペン先です。
カリグラフィーペンはペン先が平らになっているのが特徴です。
万年筆のペン先にはペンポイントと呼ばれる部分がありますが、このCMには万年筆ながらこのペンポイントがなく平らな形状になっています。
ペン先が平らなので、縦に書くと太い線、横に書くと細い線が書けます。
この縦と横の線の太さが違うのを利用して、カリグラフィー独特の文字を書くことができます。
カリグラフィーペン先の扱いには少しコツがいる
ペン先が平らなので、他のペンと同じように書こうとすると上手く書けません。
ペン先のこの平らになっている部分と紙とをきちんと合わせないときれいに線が書けないんです。
この平らな部分が広ければ広いほど書くのが難しいですが、プレラ 色彩逢い(iro-ai)CMは平らな部分が3mm程度です。
少しペン先を紙にそわせる意識をすれば特に問題なく扱うことができますよ。
このプレラのCM(カリグラフィー)もペンポイントはなく、ペン先は平らになっていますね。
ペン先が平らなので、縦に書くと太い線、横に書くと細い線が書けます。
ペン先の素材は特殊合金
ペン先の素材はカタログを確認すると特殊合金と書かれていました。
万年筆で使われる特殊合金は主にステンレススチールです。
ステンレスは摩耗に強く、錆びにくいという特徴があります。
万年筆のペン先の素材として大きく分類すると、金でできた「金ペン」とステンレスなどの合金でできた「鉄ペン」に分けられます。
万年筆のペン先は素材や形状によって書き味が変わります。
万年筆のペン先についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にして下さい。
透明軸でインクの色や残量が見える
キャップや軸は透明軸でできています。
透明軸なのでインクの色や残量が楽しめますね。
キャップの頭冠や軸がカラフル
今回紹介するカラーは「透明ブルー」です。
この他、「透明ブラック」「透明レッド」「透明ピンク」「透明オレンジ」「透明ライトグリーン」「透明ライトブルー」の全部で7色を展開しています。
どれも透明カラーがアクセントになっていてきれいですよ。
キャップは嵌合(かんごう)式
キャップは「カチッ」と閉める嵌合式というタイプです。
「書く」ということとは直接関係ないかと思いますが、このキャップの閉めるときの手ごたえが何とも言えず心地いいので僕は気に入っています。
写真左)ちょうどこの辺りで少し抵抗があります。
写真右)閉めるときに、「ヌルッ」という感じで入って、優しく「カチッ」と閉まります。
「パチン!」と閉まるのではなく、「ヌルっ」「カチッ」というこのキャップが閉まる感じ。
言葉では伝わりにくいと思いますが、僕が気に入っているところです。
キャップを開け閉めする時は、片手で雑に扱うとインクが飛び散ったり、ペン先をぶつけていためたりするので両手で支えてゆっくり開け閉めしするようにしてくださいね。
万年筆のキャップにはこの嵌合式ともうひとつ、ネジ式という方式があります。
キャップについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にして下さい。
インナーキャップでペン先が乾きにくくなっている
先に紹介した「ヌルッ」「カチッ」の正体はインナーキャップです。
透明なキャップの中に半透明のキャップがあるのが見えるかと思いますが、これがインナーキャップです。
インナーキャップはペン先の気密性を高め、インクが乾くのを防いでくれます。
このインナーキャップがペン先としっかり合わさるようになっているので、キャップを閉めるときに「ヌルッ」という手ごたえがあるんです。
ペン先が乾きにくいので使いたいときにすぐ使えるし、またインクの乾きによるインク詰まりやペン先を傷めるなどのトラブルが起きにくいですね。
装飾は銀色で華やかならが落ち着いた雰囲気
キャップリングや天冠、クリップなどは銀色になっています。
銀色で落ち着いた感じになっているので、より透明カラーが映えますね。
この色使いのバランスがいいですね。
カートリッジ・コンバーター両用式
プレラ 色彩逢い(iro-ai)はカートリッジ・コンバーター両用式です。
パイロットのカートリッジやコンバーターは独自規格。
この規格というのは首軸とカートリッジやコンバーターを接続する部分のサイズの事です。
独自規格ということはメーカー独自のサイズなので、他社のカートリッジやコンバーターを流用することはできません。
必ずパイロットのカートリッジやコンバーターを使用するようにしてくださいね。
このカートリッジやコンバーターの規格についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にして下さい。
コンバーター(con-40)がついてくる
プレラ 色彩逢い(iro-ai)を購入するとコンバーターがついてきます。
CON-40というコンバーターで、ノブを回転させて中のピストンを上下させてインクを吸入するタイプです。
透明軸の醍醐味はなんといってもいろんなインクを入れて、見て楽しむことですね。
このコンバーターを使っていろんなインクを使ってみてください。
コンバーターの使い方についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にして下さい。
おすすめのボトルインク
パイロットのインクといえば色彩雫(iroshizuku)シリーズですね。
「インク沼」を世に広めたボトルインクとして有名かと思います。
色彩雫は全部で24色あるので、好みの色があると思います。
僕も色彩雫が好きでコツコツを集めています。
特にお気に入りなのがミニボトルです。
「大きなインクボトルは使いきれない」という人にはおすすめです。
小さくて収納にも便利ですよ。
こちらの記事で色彩雫のミニボトルについて紹介しています。
よかったら参考にして下さい。
プレラ 色彩逢い(iro-ai)の書き味
インクは色彩雫「深海」
軸の色が透明ブルーなので、ブルーに合わせて青系インクの色彩雫「深海」を入れてみました
「深海」は書いた直後は濃く明るめの青色ですが、乾くにつれて徐々に深く沈み込むような青色へと変化していくインクです。
この変化が楽しいので結構気に入って使っています。
色彩雫「深海」についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
インクフローがよくスラスラと書ける
インクフローがとてもいいですね。
ペン先が平らになっているので少しは紙に引っかかったりしそうな感じがしますが、紙に引っかかる感じはなくなめらかな書き心地です。
縦と横で線の太さが変わるのが面白いですね。
カリグラフィーを楽しめるはもちろんですが、独特な文字が書けますね。
ペン先が開きやすくなっているのか、少し力を入れて書くと、より太い線が書けます。
キャップは軸につけた方が使いやすい
ショート軸なので、軸だけだと短くてちょっと使いにくいです。
キャップを軸の後ろ側につけたほうが持ちやすいですね。
ペンのバランスも良くなって書きやすいです。
ハイエースネオクリア・カリグラフィーとの比較
セーラーのハイエースネオクリア・カリグラフィーのペン幅1.0mmと比較してみました。
ペン先はプレラの方が細いですね。
ペン先の見た目通り、書いてみてもプレラの方が縦の線が細いですね。
どちらもインクフローはとてもいいです。
なめらかで書きやすいのはプレラですね。
セーラーは少しガリガリという感じの書き味。
イタリック体など、さらさらっと書ける文字には適しているかと思います。
ゴシック体など線の強弱がはっきりしている文字はセーラーの方がいい感じですね。
書こうとする文字によって、セーラーかパイロットのプレラか、使い分けるといいかもしれませんね。
比較したセーラーのハイエースネオクリア・カリグラフィーについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にして下さい。
プレラ 色彩逢い(iro-ai)CMをおすすめする理由
手軽にカリグラフィーが始められる
透明軸でインクを入れて、見て楽しめる
インナーキャップでペン先が乾きにくい
購入時からコンバーターがついている
というところかと思います。
プレラ 色彩逢い(iro-ai)はカラフルで綺麗な万年筆です。
一番のおすすめポイントは今回紹介したCM(カリグラフィー)が選べるというところですね。
それと、個人的にはこのキャップの閉まる感じが好きで、使わない時でもキャップを開けたり閉めたりしてしまいます(笑)
最後に
今回はプレラ 色彩逢い(iro-ai)CMを紹介しました。
プレラ色彩逢い(iro-ai)は税込み定価3850円です。
普段あまり筆記具にお金を使いたくないという人にはちょっと高いと感じるかもしれません。
でもこのプレラのクオリティーを考えると十分納得できる値段かと思います。
手軽にカリグラフィーを始めたい方はもちろん、普段使いとしても独特な字を書きたいという方におすすめの一本です。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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