【プラチナ万年筆】プロシオン ディープシー【レビュー】

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プラチナ万年筆から発売されているプロシオン。

2018年7月に発売され、その使いやすさ、デザインの良さから人気の万年筆です。

「プロシオン」という名は、こいぬ座でもっとも明るい恒星「プロキオン」という星の名前が由来だそうです。

普段使いとしてはもちろん、デザインの良さからビジネスシーンでも、またプレゼント用にもおすすめの万年筆です。

それでは詳しくレビューします。

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プロシオンはこんな人におすすめ

書きやすい万年筆が欲しい

ペン先が渇きにくい万年筆が使いたい

見た目がかっこいい万年筆を探している

プレゼント用の万年筆を探している

プロシオンの特徴

ペン先は「五角絞り」という形

プラチナ万年筆のペン先は独自に開発した「五角絞り」という形状をしています。

ある程度の強度を保ちつつ適度にしなるので、柔らかくしなやかに筆記することができます。

パッと見、プレピーやプレジールなどのペン先に似てるな~と思いましたが、書き味は別物。

プラチナ万年筆がこのプロシオンを開発するのに5年も費やしたというから驚きですよね。

後ほど書き味についてレビューしますが、書いていてこれがステンレス製のペン先か?と感じるほど柔らかくなめらかで、それでいて芯のある書き味です。

プロシオンのキャップは「ネジ式」

プロシオンのキャップは本格的な「ネジ式」が採用されています。

ぱっと見はカジュアルな感じですが、機能は上位モデル並み。

気密性が高くなり、ペン先の乾燥を防いでくれます。

キャップのネジ式や嵌合式ってなに?という人には、キャップについてこんな記事を書いています。

よければ参考にどうぞ。

ペン先が渇きにくいスリップシール機構

プラチナ万年筆の最大の特徴はこの「スリップシール機構」ですね。

「ネジ式」のキャップで「スリップシール機構」を搭載した万年筆はプロシオンより上位モデルの「#3776センチュリー」。

独自の機構でペン先が渇きにくくなっているので、たまにしか使わない場合でもペン先が渇いて筆記が出来ないといったことが起きにくいです。

書きたい時にすぐ書けないと結構ストレスですよね。

ストレスなく書けるという事はほんとありがたいです。

また以前紹介した嵌合式のプラチナ万年筆「プレピー」「プレジール」にも搭載されています。

それぞれ紹介した記事については、こちらを参考にどうぞ。

また乾きに強いので、使うインクも染料インクだけでなく、顔料インクや古典インクも使ってみたくなりますね。

染料インクや顔料インク、古典インクの特徴や取り扱いについてこんな記事をかいてます。

参考にどうぞ。

軸やキャップはアルミ製

アルミの軸は、樹脂軸と違い耐久性に優れ、また他の金属軸の万年筆に比べて軽いです。

筆記時のバランスにもかなりこだわって作られているので、持った瞬間からペンが手になじむ感覚があります。

軸の色は5色。

僕は今回「ディープシー」という色を選びました。

その名の通り深海のような濃い青色に細かなラメの入った塗装で、深い海の中でかすかに光が届いているかのようです。

マットな質感は手になじみやすいです。

インク吸入がしやすい

ペン芯のこの形状、今まで見たことがない珍しい形をしています。

この四角い穴からインクが吸入できます。

ボトルインクからインクを吸入するとき、万年筆のペン先をインクに浸け込んでから吸入します。

しかし、この「プロシオン」はこの穴からインクが吸入できるので、ペン先の途中くらいまでインクに浸すだけで吸入できます。

ペン先を全部インクに浸す必要がないので、首軸が汚れることがありません。

ボトルの中のインクが減ってくると、普通の万年筆は吸入ができなくなるんですが、プロシオンはボトルの中のインクが少なくても吸入がしやすいんです。

これは便利!

カートリッジ・コンバーター両用式

プラチナ万年筆は独自規格です。

なので、他のメーカーのカートリッジインクやコンバーターは使えません。

プラチナ万年筆専用のカートリッジやコンバーターを使ってくださいね。

コンバーターって何?

という人はこちらの記事を参考に。

またカートリッジやコンバーターの規格ってなに?

という人はこちらの記事を参考にどうぞ。

カートリッジだと手軽に持ち運びできますし、コンバーターだといろんなインクを試せますね。

ペン先はF(細字)とM(中字)の2種類

残念なのは、ペン先の選択が2種類しかないこと。

より細いペン先が好まれる傾向にあるので、EF(極細字)もあればいいかなと思います。

僕はこの細字で十分満足していますけどね。

「プロシオン」の書き味

「プロシオン」×「プラチナ万年筆 クラシックインク」

渇きに強いスリップシール機構を搭載しているプロシオンなので、このプラチナのクラシックインク「FOREST BLACK」を使ってみます。

インクの吸入はスムーズです。

この新開発されたペン芯はほんと便利ですね。

ストレスなく吸入できました。

柔らかくなめらか、それでいて芯のある書き味

ペン先の太さはF(細字)です。

この絶妙な書き味、ステンレスのペン先とは思えないほど気持ちがいいですね。

この若干カリカリとした感じを残しつつ、軟らかくなめらかな書き味はなんともいえません。

インクの流れもちょうどいい感じです。

このクラシックインクとも相まっていい感じですね。

乾燥が怖い古典インクですが、スリップシール機構を搭載したプラチナ万年筆では積極的に使ってみたくなりますね。

それでもまったく乾燥しないというわけではないので、インクを入れっぱなしで放置はしないよう注意してしてくださいね。

ペンバランスが良い

キャップは軸につけて使ってます。

軸にしっかりハマります。

程よい重量感があって、バランスもいいのでとても扱いやすいです。

結構しっかりした万年筆らしい太さですが、アルミボディなので重すぎる事はありません。

キャップをつけてなくても書きやすいですが、僕はキャップをつける方が好みですね。

「プロシオン」をおすすめする理由

こだわり抜かれたペン先で気持ちのいい書き心地

アルミボディで程よい重量感でちょうどいいペンバランス

スタイリッシュなデザイン

スリップシール機構でインクが乾きにくい

この価格帯でこれだけの機能が備わっているのはすごいと思います!

いい万年筆に出会うとテンションが上がりますね。

自分用はもちろん、プレゼントにも喜ばれると思います。

最後に

最近は安価でも書きやすい万年筆がたくさんあります。

ですが今回紹介したプロシオンはワンランク上の書き心地を実現しています。

ぜひ一度試してみてほしい一本です。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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コメント

  1. ckm より:

    しのわん さま

    いつも楽しく、ためになる記事をありがとうございます。

    私の近所にある横浜のヨドバシカメラでは、毎月メーカー毎に特別な割引が実施されて
    いて、先月はプラチナ万年筆製品が15%引きになっており、それで月末最終日に
    プロシンオンを購入してみました。
    太軸好みの私としては、握った時のフィット感がとても良かったのですが、どうしても
    ペン先のガリガリ感が気になってしまいました。
    周りの友人達に訊いてみると、それはガリガリではなくサリサリと言うとか、
    プラチナ万年筆はペン先が引っ掛かりやすいとか、インクフローが渋めとか、
    そもそも万年筆の持ち方が悪い等々、万年筆初心者の私に色々と教えてくれました(^^;
    それでもどうしてもガリガリ感が気になって書きづらいので、先日初めてペンクリニック
    へ行って、ペン先の調整をしてもらってきました。
    調整によってかなり改善されましたが、調整師さんの話によると、私の好みや使い方だと
    インクフローが潤沢なセーラー万年筆の方が合うのではないかとの事でした。

    う~ん、そうなると、今度はセーラー万年筆製品を購入しないといけませんね…(^^;
    しのわんさんのブログを参考に、セーラー万年筆製品の購入を検討いたします!

    • しのわん しのわん より:

      ckmさんこんにちは。

      万年筆に詳しいご友人がおられるんですね。
      僕は万年筆自体が使用する人にとって寛容な筆記具だと思っていて、使用方法についてはそんなにこだわっていないです(汗)
      ckmさんのご友人には僕も色々とご指導頂くようになりそうです(汗)
      ペンクリニックまで行かれているとは、もうckmさんの熱量には脱帽です。
      環境的にも僕の周囲にはペンクリニックがないので、うらやましい限りです。
      確かにプロシオンはちょっとカリカリする感じがありますね。

      セーラー万年筆の万年筆はそんなに色々と持っていないので参考になるかどうか分かりませんが(汗)
      近々プロフィットシリーズ(ライトかスタンダード)を買おうかと思っていたところでしたので、いい感じに背中を押して頂きました(笑)
      ありがとうございました!

      • ckm より:

        しのわん さま

        ご返信ありがとうございます。
        しのわんさんはお詳しいですから、私共が色々と教えを乞う立場ですよぅ!

        結構私の周りの手帳ユーザー達はみんな万年筆が大好きだったみたいでして…(^^;
        手帳だけでなく万年筆もマニアな方が多かったようです。
        私が万年筆に興味を持ちだした途端、色々な万年筆ムックをくれる方もいました。
        古くから一緒に活動している手帳ユーザーの男性にも訊いてみたら、普通に100本
        以上持っていると返答されて、本当にびっくり!!!しました…(^^;

        ペンクリニックは検索すると、やっぱり都内での開催が多いようなので、どうしよう
        かと思っていたら、たまたま近所の百貨店の高級筆記具売り場でペンクリニックを
        開催するという告知を発見したので、良いタイミングで申し込みが出来ました。
        おかげでプロシオンの書き心地がやっとしっくりくるようになりました。しばらくは
        プロシオンも大事に使いつつ、次のセーラー万年筆を検討しております(^^;

        しのわんさんがプロフィットシリーズをご購入されましたら、またこちらのブログで
        色々とお教えください、楽しみにしております~

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